第二話【森に潜む鬼】

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「だけど、俺には猟師のプライドがある。だから同行させてもらう」 遠藤を真剣な眼差しで言った。 先ほどのような渋面ではなく、どこか吹っ切れた感じの表情。 光鬼はやれやれといったように、肩をすくめ言う。 「しょうがねぇな。そのかわり言うこと聞けよな」 こっちが俺の本業だからな、と言って笑ってみせた。 遠藤は頷きで返した。 「山口さんも着いて来るということでいいですね?」 今度は真が言った。 一人で戻るというのは、危険な行為である。 戻っている最中に襲われたら、まず逃げられない。 そういう理由もあってか、真は言ったのだ。
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