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「だけど、俺には猟師のプライドがある。だから同行させてもらう」
遠藤を真剣な眼差しで言った。
先ほどのような渋面ではなく、どこか吹っ切れた感じの表情。
光鬼はやれやれといったように、肩をすくめ言う。
「しょうがねぇな。そのかわり言うこと聞けよな」
こっちが俺の本業だからな、と言って笑ってみせた。
遠藤は頷きで返した。
「山口さんも着いて来るということでいいですね?」
今度は真が言った。
一人で戻るというのは、危険な行為である。
戻っている最中に襲われたら、まず逃げられない。
そういう理由もあってか、真は言ったのだ。
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