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なんだろうこの手紙は。いたずらってやつなのかな?
修治さんを見上げると、顔には少し困惑の色が浮かんでいた。この内容をどう捉えていいのか迷っているみたいだ。
しばらく悩んでいたが、おもむろに胸ポケットに手をのばして煙草を取り出し、吸い始めた。
最近観察していてわかったことだが、修治さんが煙草を吸うのは、考えはじめる儀式みたいなものだ。ということは、この手紙の内容を信じたということか。それともこの手紙の真偽を考えこんでいるのか。
しばらく煙草の煙を目で追っていると、チャイムが聞こえ、買い物袋を提げた親父さんが入ってきた。この家族はチャイムを鳴らして入るのがルールらしい。
「煙草なんか吸ってどうした」
親父さんは、普段吸わない煙草をくわえている修治さんを不審に思ったのか、机に近づいてきながら問い掛けた。
修治さんは無言で煙草を灰皿に押し付けると、手紙を差し出した。
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