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言い争いを静めたオーディンはフギンにかくかくしかじかで状況を説明した後、2人の力により、人間界への道を開くことに成功した。
『いいですか、いくらオーディン様でも人間界に降りれば神の力は制約され、体の作りも人並みになってしまいます。どうか無茶はなさいませぬよう』
と、これはムニンの言葉。
出発前にもらった、貝殻の鈴をぼーっと見つめ『困ったら呼んでくださいねっ!』というフギンの言葉も思いだしていた。
そう。
彼は道に迷っていた。
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