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絢香「どどどうゆうこと、これが私!!」
絢香は水晶に自分を映しながら、少し動く。
当たり前に水晶に映った犬の姿も絢香も動く。
絢香「やっぱり私か……あの光のせいだよね。一体どうしたら……」
それからまた地面が黒く染まり、黒い狼が現れる。
絢香「げっ!?やばっ!!」
黒い狼「ガルルルゥ!!」
狼は絢香に詰め寄って来る。
絢香「こんなんじゃまともに戦えないよ。今は逃げないと」
落ちている自分の服と鞄を口にくわえ、全速力で逃げる。
ガーディアンはそれを唸りがら追い掛ける。
絢香「はぁ……はぁ……」
追い掛けて来るガーディアンを振り切り、遺跡から出て、服と鞄を離す。
荒い息をしながら止まり、その場に座って休憩をする。
絢香「はぁ……はぁ……何とか……振り切れた。けど…………」
うつ向き自分の姿を見る。
絢香「どうなってんの。皆といくつも遺跡に行ったけどこんなのは始めて……」
しばらく無言で、自分の姿を見る。
絢香「とりあえず皆のところに行こう。皆なら……」
再び服と鞄を口にくわえ、走り出す。
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