205人が本棚に入れています
本棚に追加
その頃、遺跡調査部部室では……。
紫苑は目を覚ますと調査書を読んでいた。
そこに腰までくる金髪の髪の少女が微笑みながら紅茶を紫苑の前のテーブルに置く。
「どうぞ」
紫苑「あぁ。すまない」
彼女は桜崎 桜花(さくらざき おうか)、遺跡調査部の副部長で紫苑と同い年。
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群で性格もいいとまさにパーフェクト少女。
そして、学園の生徒ではあるが学園の現生徒会長でもある。
故に遺跡調査部のメンバー以外の生徒は桜花生徒会長と呼んでいる
桜花「どうですか?」
紫苑「ああ。やっぱり他の資料を見ても禁止区域に何かあると思うのだが……」
桜花「私達でも入ることが出来ませんしね」
紫苑「まあ、仕方がないな」
桜花「すみません。こうゆう時に私の力で何とか出来ればいいのですけど……」
紫苑「別に桜花のせいじゃないし、それに桜花のおかげで色々助かってるからむしろ感謝している」
桜花「ありがとうございます。……はわぁ!?」
桜花は悲鳴を上げて顔を少し赤くする。
何故かというと後ろからとても低い身長をしたピンク色のツインテールの少女が両手で桜花の胸を揉むように抱き着いて来たのだ。
「相変わらず桜花ちゃんの胸大きい。いいな~」
少女は更に激しく揉んできた。
桜花「や、やめて下さいよ。仁奈さん」
彼女は雪城 仁奈(ゆきしろ にな)、遺跡調査部のメンバーで、メンバーの中では最年少の14歳だ。
仁奈「ごめんごめん♪」
仁奈は全く反省しる様子はなく、笑いながら揉むのをやめて一歩後ろに跳んで離れる。
仁奈「でも桜花ちゃん。前揉んだ時より少し胸大きくなってない?」
桜花「な、なってないですよ」
桜花は更に顔を赤くし慌てる。
仁奈「桜花ちゃん、可愛い♪」
周護「俺も揉んでいいか!」
桜花「絶対駄目です!!」
周護「少しくらいなら……」
仁奈「はぅ~、周護君の変態♪」
「そんな下郎は死んじまえばいいと思います」
最後の一言を淡々と言い、仁奈に負けず劣らずの身長に、肩にかかるほどの紫髪に羽根をモチーフにした髪飾りをつけ、眠そうな目をした少女が天海里瑠(あまみ りる)。
見た目は幼いが歳は紫苑達とたった一つ下、里瑠も遺跡調査部の部員だが他の部員とは異なり、調査そのものには興味はない。
里瑠はここの資料を読む為に部員となっているのだ。
周護「う、うるせぇ! ていうか冗談だ。冗談!!」
最初のコメントを投稿しよう!