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絢香「ああ!もぅイライラする!」
絢香はイライラとしながら廊下を歩いていた。
「あら、イライラしてどうしたの絢香ちゃん」
絢香に白衣の女の人が声をかけてきた
絢香「雫先生。こんにちは」
彼女は荒川 雫(あらかわ しずく)。
学園の保険医で、化学の担当もしている。
雫「えぇ。こんにちは。それでどうしたのかしら。せっかくの可愛い顔が台無しよ~」
絢香「聞いて下さい。紫苑たら酷いんですよ!」
絢香は雫に部室での話をした。
雫「それは確かに酷いわね~」
絢香「でしょ!!」
雫「えぇ。それで絢香ちゃんはちゃんと遺跡を一人で調べて認めてもらいたいわけね♪」
絢香「そうです…」
雫「クス、なら丁度いい物があるわ」
雫はにこっと微笑んだ。
絢香「なんですか?」
雫「これよ」
雫はカードキーを取り出し、絢香に渡す。
絢香「なんのカードキーですか?」
雫「立ち入り禁止区域の遺跡にはいる為のカードキーよ」
絢香「えっ!?」
雫「立ち入り禁止区域なら紫苑君達も行ったことがないはずだから素晴らしい発見を見つけらると思うわよ」
絢香「けど、さすがに立ち入り禁止区域に行くのは……」
雫「あら、紫苑君に認めてもらいたくないの?」
絢香は無言で考える。
雫「後は絢香ちゃんがゆっくり考えればいいわ」
雫は微笑みながらその場から去っていく。
絢香「…………」
それから絢香は考えた末に行くことを決意し、現在に至った。
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