消えない記憶

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コンコン、ガチャ 「おー、来たか。きみが結香ちゃんだね?まあ、座りたまえ」 「…。」 私はこんな奴と話したくなかったので無視してすぐ近くの椅子に座った しばらく沈黙が続いた だが、はやく帰りたかったので自分から口を開いた 「で、何の用。」 私が問いかけた だが、訳のわからん答えが返ってきた 「君は毎日楽しいか?」 「別に。そんなこと聞いてなにがしたい?」 「担任の先生を嫌な思いさせてなんとも思わないのかい?」 「別に。そんなことだけなら帰るから、じゃっ」 私は椅子から立ちドアの方へ向かおうとした 「待ちなさい。」 いきなり校長が怒鳴った びっくりして体がビクッとした またさっき座っていた椅子に戻り座った 「なぜ、こんなになっちゃったのかい?君のいとこのよしくんはとても良い子で陸上でよい成績を残したんだよ?なのにどうして?少しは見習った方がいいじゃないか?」 バンッ 勢いよく立ちつくえを叩いた 「ふざけんな。うちの気持ちも知らないでよくそんなこと言えるな。どいつもこいつもうぜーんだよ。消えろ。」 そう言って走って校長室から飛び出した なにも考えず、ひたすら走った なぜか涙が止まらない ヒクッヒクッヒクッ―――。 「もう、なんッなのーヒクッ!?どいつもォッこいつも本当だいッきらいヒクッ」 と叫び泣き崩れた _
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