零章

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~ギルド~ ワイワイ ガヤガヤ 「おい聞いたか ギルドランクXXの『神龍』様があのウィンドドラゴンを倒したらしいぞ、それも一人でだ」 「ああ聞いた聞いた やっぱり二つ名持ちとなると強さが違うよな」 「おれらもあんな感じに強くなりたいよな」 酔っ払いの男たちがそんなことを話しはじめた すると銀色のローブをかぶった男がさっきの男たちに近づいた 「おい」 ローブの男が酔っ払いに話し掛けた 「ん、 あ、あなたは!」 「『神龍』様!!?」 そのギルドにいた人たちが口をそろえて言った 「一つだけいいか?力が欲しいのか?」 「当たり前ですよ」 「ではなぜ力がほしい?」 「有名になるためですよ。有名になれば依頼が増えてどんどんランクがあがって、憧れのドラゴンを殺せるんですよ」 酔っ払いが言い切ると、まわりが盛り上がった 中には“よく言った”と言うものもいる しかしフードの男はため息を吐いた 「おまえは魔物を殺すのか?人間を殺したやつは別として」 「当たり前じゃないですか。我らの人間を襲った魔物はみんな殺すのが普通じゃ無いですか?」 酔っ払いはまたしても言いきった
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