入学

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すると、後ろの席から声がかかった。 「えっ、あの紫苑?」 声の主は日焼けした少年。 「荒川シニアの1番の?」 「うん。君は?」 「俺は高松シニアの竹中慎太。紫苑が一緒か…ショートは譲らないぜ。」 「2人とも野球部?ここの野球部って強いんでしょ?すごいね。」 「紫苑なんて通算で7割打ってたからな。」 「えーすごい!」 「7割も打ってたっけ?知らなかった。なんで知ってるの?」 「おまえは全国的に有名なんだよ。打率くらい知っておけよ。」 竹中が呆れたように言う。 「まあよろしく。」
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