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桜の花がひらひらと舞うこの季節
三年生は赤羽学園を去り、新しい一年生が入学してきた
「初々しいね~」
「早姫…おばあさんのようになってますわ」
「梓、気にしちゃ負けだよ」
あたし、神尾早姫は今年の春から赤羽学園の二年生になりました
もちろん、梓や潤、旭も
「梓」
教室から、新入生を見ていたら後ろから梓を呼ぶ声が
「潤?どうしたんですか?」
「いや、そんなに重要なことじゃないんだけど、今日の放課後にその、梓のウエディングドレスの下見に行くから…今日は寮に帰らずにそのまま一緒に行こうと思って…」
「あ、わ、わ分かりました…」
顔を真っ赤にして答える梓
それを見て、あたしは羨ましく思う
「…もー!相変わらずラブラブなんだからっ」
来年、籍を入れる梓と潤は、ゆっくりだが着実に準備を進めていた(前作参照)
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