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僕はまだ、会計委員で使われてる部屋に居た。正確には動けないでいたんだ。だって、いきなりあんなことされたら…だれだって動けなくなる、はず…。
―潮江先輩の唇…少し荒れてたな…。
壁に凭れ掛かり天井を見上げて、今だ感触の残る唇を触った。
「潮江、先輩…」
あれは、いったいなんなんですか…?あの行動には何の意味があったんですか?
呆けていたら、いきなり戸が開いた。そこには…
「団蔵!」
息を切らした、潮江先輩。なんで?どうして…?
「潮江、せんぱ…な、え…?」
「す、すまない!嫌だったよな…?」
嫌?嫌じゃないですよ…だから顔を上げて先輩。僕、先輩の顔を見たいです。先輩、先輩…
「好き、です…」
「ッ…!」
「好きなんです、先輩…!だから、全然嫌じゃない、し…それに、嬉しくて…僕…どうしていいか、解らなくて…、ッ!?」
目の前が緑で染まる。あぁ、僕…先輩に抱き締められてるんだ。強く抱き締めてくれてるその腕はいつも鍛練している先輩に相応しいくらい筋肉がついてて、体もがっしりしてる…。
「団蔵…その…俺でいいのか?」
「先輩じゃないと、いやです…!」
僕が顔をあげると唇にまた柔らかい感触。触れる程度のそれを数回繰り返せばまた抱き締められる。
「その…幸せに、するからな…」
「…はい…ッ!」
その後僕らは、周りに解るほどのバカップルぶりを発揮した。
END
―――
うわああああ!
ワケわからないよおお!!
2010/4/17
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