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入ってきたのは、金髪の少女。
深琴に負けず劣らずの美少女(いや、この子の場合は美幼女かも……って、俺はロリコンじゃねぇっ!)で、両耳の所から髪を一筋掬い、後ろで結っている。
そして残りの髪を垂らしたスタイルだ。
落ちそうな位に大きいエメラルドの瞳が、キラキラと輝いていた。
「この人だぁれ?」
「新しいメンバーよ。どうしても私達の仲間になりたいって言うから、特別に入れてあげたの」
深琴はわざとらしく、『特別に』を強調する。
あれ、俺そんなこと言った憶えないんだけど。あはははは。
「大丈夫?10秒前のことも記憶喪失?」
「記憶喪失なのは認めますが、10秒前のことは憶えてますよ」
むしろ大丈夫じゃないのはお前の方だよ、深琴さん。
可愛いロリっ子は(だから俺はロリコンじゃねぇ)満面の笑みを浮かべて(嗚呼、これが父性というものか。何て可愛いんだ!……俺はロリコンでも変態でもないはず)俺の手を掴んで言った。
「よろしくね、お兄ちゃん」
「…おおおお兄ちゃん?」
何だ、その萌えワードは!?
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