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俺はその笑顔を見て、少しため息を吐いた。
「あんな炎見せられても信じないほど、物分かりは悪くねぇよ。お前……いや深琴の話も飛躍的とはいえ、結構筋も通ってたしさ」
「筋?あそこおいしくないよね。きらーい」
そう言って顔をしかめるのは、もちろん乙音である。
珍しく乙音のズレた考えをスルーし、深琴は本当に嬉しそうに笑った。
信じてもらえたのが、余程嬉しかったらしい。
「アレで信じてくれなかったら、どうしようかと思ってたもの」
「よかったね」
乙音もにっこりと笑った。
そして深琴は、「さっきの伝説に戻るわ」と前置きし、俺に話しだした。
「その伝説の一つに、『悪い神と囚われの神』というものがあるんだけど、この伝説が、さっき言った〈神の意思〉に関係しているのよ」
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