一章・死後の世界

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古から、地下の世界は良き神が統治していた。 特に権力を誇示するでもなく、人々に自由という権利を与えていたのだった。 けれども、とある思惑を持つ神がいた。 その悪い神は、地上で権力を振るう王達と同じく、地下の人々に圧政を敷こうとしたのだ。 豪華絢爛たる生活に憧れを抱いた悪い神は、天使を操り、良い神を捕らえた。 そして天空に近いほどに高い塔に、良い神を幽閉したのだった。 けれども良い神は、看(ミスミ)す捕らえたのではなかった。 いつか世界を光へと戻す者達を生み出したのであった。 彼らは13人おり、それぞれ時計を表す。 本来ならば文字盤に刻まれる数字は12個なのだが、始まりと終わりの時の12時は、それぞれ2人いる。 始まりの12時は全ての者の指導者となり、終わりの12時は、新たな世界を創る主となるだろう。 良き神はそう残し、彼らに託したのである。 ※死後の世界の伝説、『良き神と囚われの神』参考 .
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