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こんな見た目好青年な彼が黒魔術とか悪魔とか、呪いオタクだなんて、誰が信じるだろう。
あ、流石にオタクは言いすぎかもしれないけれど。
どうしてハマったのかはまだ聞いたことがないから知らないけれど、毎日のようにその類の本を読みふけっている辺り相当熱中しているようだ。
彼によると此処の図書館ぐらいしかその手の資料や本が置いてないらしく、通う理由の一つではあるらしい。
蔵書数がトップということは、それだけ置いてある書物も多種多様だということだ。
ミステリアスな部分は人に魅力を与えるというが、彼の場合はこれがそうなるのだろうか。
あんな爽やか笑顔で悪魔がどうとか語るのは、いろいろと卑怯な気がするぞ。
無邪気でどこか愛らしくあんな危な気なことを語るところが、母性本能をくすぐるというか、年上受けが良さそうというか。
――さて、私は一体何を言っているのだろうね。
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