触れられず、見ることも出来ない傷

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「聞いてきた。毒物或いは食中毒風。ただ、なんでか扉が全部開かなくて入れないから警察あのまま前で待機中」 「そうだったんだ・・・」 「らしい。それよりオミト、具合、大丈夫?」 「う、うん、大丈夫だよ。ちょっとビックリしただけだから」 「そう。・・・お茶、飲む?」 「ありがとう、少し貰おうかな」 「ん」 「・・・チカエって結構アクティブなんだね。直接警察の人に聞きにいくなんて、僕には出来ないよ」 「私、気になったらどこまでもまっしぐらなのよん」 「そうだったね。本当に、知識欲が高いのは素晴らしいね」 「オミトの妖しげな呪術に対する意欲に比べたら、未熟者っす」 「そ、そうかなぁ」 「そーですとも」
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