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尚「ぢゃー放課後。部活終わったら迎えに行くから」
そう言って笑う奥宮くんに私は手を振って彼を見送る。
彼が私の元を去ってから1分も経たないうちに,あちこちから彼の元へ女の子たちが寄ってくる。
あーんなに人気者なのに何で私に頭まで下げて付き合おうなんて言ったんだろ…?
やっぱりその疑問は一生消えそうにない。
3ヶ月かぁ…
ちゃんと諦めてくれるかな?
私が誰かを好きになるなんてありえないのに…奥宮くんを傷付けちゃうかな?
ボーっと奥宮くんの背中が見えなくなるまで廊下に突っ立っていると
「何をそんなに見つめてるの?」
親友の結菜(ユウナ)が話しかけてきた。そして騒がしい声のする方を見て
結「奥宮尚輝……相変わらずの人気者ね!で,彼から何だったの?」
莉「告白……」
結「へぇ…告白………え!?告白!?」
私は小さく頷いて教室に入って行った。
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