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窓際の席に着くとつられて結菜も席に着く。
結「告白されたって?あの奥宮尚輝に?」
私は小さく頷く。
結「で,また断ったの?」
私は顔を横に振る。
莉「最初はね?断ったの。やっぱりまだ誰かを好きになったり,信じたりするのが恐くて…ケド彼の熱心さに負けた。3ヶ月のお試し期間」
結「莉央……まだ怖いなら止めた方がいいんぢゃない?」
莉「考えたよ?3ヶ月一緒にいたって好きにはなれないだろうし…。現に2年も恋ができなかった。ケドね?彼の笑顔とか真剣な顔とか嬉しくてガッツポーズしてる姿とか見たら信じてもいいかなって思っちゃった自分がいたの」
結「そっか」
莉「少なくともこの2年で一番揺れた告白だったから」
結「分かった!だったら何も言わない。ケド莉央?辛くなったら言うんだよ?私がガツンと奥宮尚輝に言ってあげるから!!」
莉「ありがと」
揺らいだのは確かだったケド今はまだ恋愛をする自分が想像できない。
3ヶ月先も恋愛なんてしてないんだろうな…なんて思いながら奥宮くんにお試し期間を与えた私はやっぱり最低かも知れない。
ケドやっぱり奥宮くんのあの姿を見たら揺らぐ自分もいて…それに賭けてみたくなったのも事実で。
これから…どうなっちゃうんだろう…。
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