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秀「ちょっ!?何してんですか!?」
ピンクのキャミソールに白い肌に身長の割に大きい胸をバッチリ見ちゃったじゃないか!
俺のふ菓子装甲を破る気か!?
薫「ふぇ?想い出として秀くんに犯されようと思っただけだよ?」
秀「犯さっ!?もうちょっと言い方があったでしょうが!」
薫「ほらほらぁ~、秀くんがこういうことに耐性が無いのは知ってるんだよ?」
秀「だぁー!スカートを捲らないでください!」
太もも白っ!ってやかましいわ!
腕に触れたりするのには慣れてるけど、見る方には確かに耐性が無い!
薫「学校の屋上にか弱い女の子があられもない姿でいるんだよ?」
秀「状況を説明しない!とりあえず落ち着いてください!」
薫「…ふふっ、あははっ!」
何だ?薫が急に笑い出したぞ?
薫「冗談だよ、秀くん!本気にして、顔まで真っ赤にしちゃって、かわいいなぁ~」
秀「なっ!騙したんですか!?」
薫「騙したんじゃないよ。ちょっとからかってみただけ」
は、初めて薫にからかわれた…。なんか悔しい。
にしても、あれは反則だろ。本当に一歩間違えば襲ってたぞ。
薫「………ありがとね、秀くん」
秀「は?何がですか?」
薫「冗談だってわかってて、あんな反応してくれたんでしょ?」
秀「え?あ、まぁ…」
すいません、完全に本気でした。
制服を着終え薫はふぅ、と息を吐いて
薫「じゃあ秀くん、今までありがとね。できたら、これからも仲良くしてね」
笑顔でそう言った。すごく歪んだ笑顔で。
薫「バイバイ、秀くん…!」
その言葉を言った時には、既に薫の表情は崩れていた。
そして薫は屋上から校舎内に戻っていった。
こんなに長い付き合いなのに、全然気がつかなかった。
薫は無理してあんなことをしていたんだ。俺に泣いてるところを見せないように。
俺はしばらく屋上にいた。
たぶん、薫が下で泣いているだろうから。
秀「文化祭まであと2週間か…」
薫の泣いてるところを想像しないように、そう呟いた。
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