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「私の霊力が…?」
「あぁ。
奈落が言ってたんだ。
かごめが初めてこの時代に来た頃の力では
玉の因縁は断ちきれないって。
心も霊力も桔梗以上のものでなければ
できない代物だって…
だから奈落は数々の闘いを仕掛けたんだ。
かごめを成長させて
全てを托すために……」
「全部 奈落の思惑通りだったのね…」
珊瑚の故郷を滅ぼしたのも
鋼牙の仲間が惨殺されたのも
白霊山での闘いも
神楽達の死も
そして、愛する桔梗を二度も手にかけたのも…
全ては計算の内だった。
「結局、俺達は奈落の掌で踊らされてたってわけだな。」
「…そして最後は願い通り四魂の玉は消滅したわ。」
そう、これで何百年と続いた因縁に終止符が打てた。
それでも失うものはあまりに多過ぎた。
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