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エルフィンは王に会うため城の中を歩いていた。
彼は彼の親友が何故自分にあんなことを頼んだのか知っていた。
彼の母は、ハーフエルフ(彼女の場合はニンゲンとのハーフで、寿命も二種族の間位だった。)で今や命が尽きようとしていた。
::少しでも、たとえ数時間でも長く側に居させてやりたい。::
それが彼の頼みを聞いた理由だった。
だが、エルフィンはそれだけでは無い…
他にも彼が自分の口から言えなかった、何らかの理由がある事も解っていた。
別れ際の彼の言葉がまだ耳に残っている…
《君が王の話を聞いた後、まだ私を親友と読んでくれるなら…発つ前に私の所へ来てくれないか。》
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