第一章 賢人の過ち

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サロンの説明は続く…だんだん形が見えてきた、世界の全てを揺るがす様な事件、気を失いそうな程の絶望感に襲われながらも、誰一人ピクリともしなかった。 少しの沈黙のあと…再びサロンが口を開いた。 「わしらは三つの過ちをおかした。一つ目はダグ=メイスの扉を完全に封印しなかった事。二つ目は『黒雲の指輪』の情報を獲るのが遅すぎた事。そして…第三の過ち、これが一番の痛恨事!!『敵』の手に『黒雲の指輪』が渡った事じゃ!!!」 サロンのほとんど悲鳴に近い叫びが会議室に響きわたった。
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