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ある日の正午過ぎ賢人長『白色のマウラ』は毎日の日課でもあるダグ=メーザ::すなわち暗黒の国::にあるモノを観察した後…
同じく賢人の『灰色のサロン』の研究室に居た。
「サロンよ、研究は進んでおるかな?」
「これは…マウラ!貴方が他の研究室においでになるとは、何かありましたかな?」
「ふむ、どうもあの暗黒の国の様子がの…」
「そうでしたか…その様子じゃと…黒煙の指輪…ですかな?」
「うむ。どうやらかねてからの噂通りダグ=メーザのブル=ゴック王が持って居るようじゃ。」
「そうですか…ならば指輪学はワシの担当!任せてくだされ。」
「そうじゃな、そなたに任せれば間違いはないじゃろう、それと例の件はどうじゃな?」
「それなんじゃマウラよ!まあ明日中には報告出来るじゃろうが…ワシにはダグ=メーザと黒煙の指輪…例の件と深く関わって居る気がしてならんのじゃ。」
「そうか…ならばワシはかの暗黒の国にしっかりと目を光らせておくとしよう。」
そう言うと扉に向かい歩きながらくれぐれも慎重にと言い残し研究室を後にした。
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