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「お昼ですか?勿論いいですよ。では、休み時間中庭で待ってますね。」
ファーストフード店の接客担当者の様な笑顔で莉花は言った。
思いのほか、あっさりと承諾されたため夏帆はまともな返事ができなかった。
今までこんなことも言い出せなかった自分が馬鹿らしく思えたほどだった。
「えっとお…タメでいいですよ?」
とりあえず言ったが疑問形になってしまったことに少し後悔する。
「わかりました…じゃないや、わかった。じゃあお昼ね!」
なんだか敬語をタメ口に直す辺りが新鮮で胸がくすぐったかった。
「バイバイ!!」
おそらく高校に入ってから一番の笑顔で手を振り、一年B組を去った。
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