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高校に入学してからまだ1日。
彼女、鈴木莉花にも楽しい高校生活が待ってるはずだった。
しかし不運にも彼女は早速先生に気に入られ(幸運とも言えるかもしれないが)、職員室で先生を手伝っていた。
「じゃあ鈴木さん。このプリントと書類、教卓の上に置いてきてくれる?」
「はい。」と短く返事をし、莉花は職員室を早足で出ていった。
「はぁ……。せめて担任が女性だったらなぁ」
周りには聞こえないよう、小さな声で呟いた。
でも現実、担任は太った中年男性なのだからしょうがない。
そんなことをおもいながら教室へ向かう最中、前方から物凄い勢いで歩いて来る(もはや歩いてはないが)人がいた。
避けようとしたが、既に遅かった。
見事にぶつかり、プリントが床に散る。
ぶつかった相手を見て莉花は驚いた。
『宮下麻緒』にそっくりだわ!!
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