第二章 猫は出会い頭に驚く

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四月の頭。 やっと蕾をつけ始めた桜の下を全力疾走。 おお神よ、素晴らしい…… あれ? これなんのネタだっけ? ……まぁいいや、思い出せないなら大したことじゃないだろうさ。 携帯で時間を確認。 あらら、ギリギリだなおい! さらに回転を上げ、学校へと続く坂を駆け上がる。 おし! 校門見えてきた! 「……て、おいおいおいおいおい!」 思わず急ブレーキ。 校門前に、夥しい数の猫、猫、猫、猫、猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫描猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫 この中に、ひとつだけ『描』という字が混じってます。 あなたに、見つけられますか? あまりの光景に軽く現実逃避しちまった。 とにかく、校門は猫だらけ。 足の踏み場もなく猫。 というか、たくさんの猫が積み重なって、猫布団状態。 猫又の町はそのままズバリ猫がやたらと多い。 しかしながら、こんなモフモフし放題な状況はまず見られない。 というか、ぬっこぬこにされてる時間はない。 心底惜しいことに。 と、猫布団の中から、ボフッと腕がつきだした。 人間の、それもセーラー服の。
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