第一章 きみの笑顔

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雨は好き。 いつだって、 泣いたってばれないし、 濡れるのは悪くない。 「ねぇ!きみ!」 「、」 東崎圭吾 三年だ。 私はちょっと彼が苦手だったりする。 「濡れちゃうよ?」 「いいんです。」 「なんで?」 理由なんてない。 雨が降る日はいつも わたしの わたしの 心が 泣く日だから。 「じゃあ俺も~」 「風邪、引いちゃいますよ?」 「いーよ別に。」 「和久外、科歩…っていうの?」 「はい」 「雨、すき?」 「はい。なんかすべてきれいに洗い流してくれるみたいで。」
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