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先生と見回り
「あ―!!」
家に帰って私は叫び声を上げた。
「ワークがない!!ない…ない…ない…!」
どうしよう、明日の宿題なのに。
他の教科ならまだしも笠原田先生の国語の宿題なんだもん。
ダメな生徒って、思われたくないもん。
「よし、取りに行くか」
そう決意したとき、プルルルル…プルルルル。
電話だ。
こんな時に。
「はい、矢島です」
『おー矢島か、良かった。お前、何か忘れてないか?(笑)』
「……………………ワーク」
『正解(笑)今から持っていこうか?』
「ううん。大丈夫、取りに行けます」
『そっか、外暗くなりかけてるから気をつけるんだぞ』
「はーい」
ガチャ。
電話を切った後、頬がかぁぁっと熱くなってきた。
気をつけるんだぞ、だって。
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