道端の天使

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今日は、星が綺麗だ。 立ち並ぶビルの隙間から見える空に浮かぶ星を少し立ち止まって眺めた。星なんて、いつぶりに見上げただろう。 バーのバイトも初めてからちょうと一年たった。一年前の今日から。 よく行っていたバーのオーナーに誘われて初めたバーテンダー。 お酒も好きだし、お酒を飲む所の雰囲気も好き。 帰宅するのは深夜3時頃になるけど、この仕事が好きだ。 なんだかいい気分になって、小さく鼻歌なんか歌いながら歩く。 どーせ、この時間なら誰もいない。酔っ払いか、中途半端な不良だけ。 あっ、ビール買って帰ろう。 こないだジェジュンとうちで飲んだ時にだいぶ無くなったから。奴はザルだ。信じられない。顔と飲みっぷりが釣り合わない。 驚くほど整った顔をした親友を思い出すと数日前まで悩まされていた頭痛を思い出す。 にこにこと人の家のビールを飲みあさり、ユチョンが潰れて寝た後も飲み続けたのにも関わらず朝爽やかに朝食を作っていたのにはびっくりした。 飲んでいる間中最近できた恋人の惚気を聞かされたこっちの身にもなってくれよな、ほんとに。 どんな人? と聞いても背の高い可愛い人だ、としか教えてくれなかった。 `
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