生き尽く先は…

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幼い頃から儚い月の明かりよりもずっと、ネオンの明かりが好きだ。 そんな私が流れ着いたのは歌舞伎町。 ギラギラの電飾。 成金主義の私は分かり易いゴージャスに吸い寄せられる。 コマ劇場の少し手間で 『君なら日給3万出すよ。ピンクサービスは一切無し。』 緑色の瞳をしたかなり高齢のスカウトに声をかけられる。 いかがわしいお店に決まってる。スルーしようとしたが、 『気が変わったら連絡して。』 と差し出された名刺を無表情で受け取った。
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