生き尽く先は…

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マンガ喫茶での眠れない夜、私は、ふと数日前に会ったスカウトに連絡をとってみようと思った。 深い緑色の瞳。 彼の目にとまった私は、一体どんな顔で都会の人波を泳いでいたんだろう。 人混みをすり抜けられず、溺れかけていたのかも知れない。 投げられた浮輪に全力で掴まっていいのか、私はためらう。
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