第2話 不自然な大会-暗躍の影

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かなり冷たい視線だった。 使い魔も、龍だった。 しかし、翼は無かった。 「あなたが、相手ですか。」 「ええ。そうよ。」 「そうですか。なかなか楽しめそうな獲物を用意してくれたものですね。」 「え?」 「それでは始めましょうか。」 審判の先生が、開始の合図の笛を吹いた。 その瞬間だった 相手の使い魔が、物凄い勢いでこっちに突進してきた。 完全に、後れを取ったミティは動くことが出来なかった。 「な!?」 そして、残り2メートル。 当たると、ミティが守りの体制に入ったそのときだった 相手の使い魔が吹っ飛んだ。 「へぇ。なかなか。」 相手の少年は、こっちをただ冷静に見つめていた。 一方、吹き飛ばしたリュミアさんは 「さて、私の相手はその使い魔です。ミティさん。あなたは、向こうの人をお願いしますよ?」 「あ、はい。」 ミティは、やっと正気に戻って走り出す (私は、なにボーっとしてたんだろう?ここは、戦いの場。真剣勝負なのに!) 自分に言い聞かせるように、ミティは心の中で呟いた 少年は、さっきの位置から動かなかった。 リュミアさんは、完全に遊び気分で使い魔のほうを片手で相手をしている。 確かに戦っていると言うより、遊んでいる。あやしていると言ったほうが、正しいかもしれない。
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