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「あなたには関係ないわ。」
「そう。じゃあ次の質問だ。彼を使って、大会に出る気かい?」
「当たり前でしょう?」
「そうかい。でも、それはアンフェアじゃないかな?」
「何が?」
「いや、これは僕の意見じゃない。皆そう言っているよ。あんな化け物には、勝てないって。たぶん先生も、何か策を講じるんじゃないかな?」
「で?」
「なぁに、君の耳にも入れておいたほうがいいと思ってね。どうせ知らなかったんだろう?もう皆言ってるよ?」
「・・・。」
「ま、どうなるかは先生しだい。楽しみに待ってるんだね。」
「・・・」
ミティは、最後何も言えていなかった。
いや、言い返せていなかった。
完全に主導権を持っていかれていたが・・・
何の話をしているのか、シオンはまったく分からなかった。
少年は、そう言うと横を過ぎ去るように帰って行った。
ミティは、シオンの方へ振り返って言った
「ねぇ、シオンってさ力制限かけられても怒らない?」
「何?」
「だからさ、たぶん最初の登場が凄かったから大会で制限がかかると思う。」
「すまない。話が見えないんだが?」
「ああ、そっか。シオンは知らなくて当然だね。実は・・・」
ミティは、その後大会について話してくれた
大会とは、魔法使いと使い魔が一緒になって戦う学校主催の大会らしい。
使い魔は個人個人で、戦闘のタイプが召還されたり補助やまったく役に立たないものなどいろいろある。
しかし、魔法使いにおいて使い魔は重要な存在だ。
パートナー同士力を合わせることなどを重視して、このような大会を毎年開いているらしい。
ミティは、続けてさっきの質問をした
「こんな感じなんだけど、大丈夫?これって、何気に成績に入るから高得点狙いたいんだよ。」
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