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「今日の折り返し地点到着~」
隣で、ケロを寝かせているリーアはそう言いながら起き上がった。
授業が始まりしだい、即睡眠学習に没頭していたリーア
シオンは、何気なしにリーアに話しかけた
「勉強は大丈夫なのか?」
その回答は、ミティから帰ってきた
「大丈夫よ。リーアは、1週間くらいの事ならほとんど記憶してるから。」
「ほう。」
「だからね、1週間くらい前から勉強したことは全部覚えてるからそのときに一気に記憶するんだって。」
「それはすごい特技だな。」
「だけど、1週間過ぎると一気に忘却の糸を辿るらしいよ。」
「まぁ、残念だな。」
隣で、リーアは「えへへ・・・」と笑っていた。
ケロは、リーアの膝の上に二つの頭を乗せている。
気持ちよさそうに、目を細めている。
リーアは、頭をなでている。
そこに、一人の生徒が入ってきた。
この学校の生徒なのか?
制服がまったく違っていたが、誰も何も言わない。
しかし、入ってきた少年は大きな声で言った
「学園内対抗大会の日程が決定した。各自見ておくように!」
そう言って、さっさと帰っていった。
そして、皆が固まった。
さっきとは違う感じの固まり方だった。
ミティに、尋ねる
「いったい何なんだ?」
「前に、言ったでしょ?この学校で、大会があるって。あれ。」
「ああ、なるほどな。で、そのとき言っていた制限は俺はかかるのか?」
「さぁ、分かんない。まだ、何も言われてないし。」
「そうか。」
ミティは、少し顔がこわばっていた。
しかし、いつも通りの顔でリーアは
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