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声も、完全に子供だ。
魔法使い独特の、帽子をかぶっているのでよく見えないが
おそらく、少女だろう
ミティが、顔を上げたときやっと話が始まった
「さて、ミティ。」
「はい。」
「君は、例を見ない上位悪魔を召喚したんだね?」
「はい。」
「これは異例だ。さすがに、上位悪魔の大会出場は流石に認められないね。ほかの生徒に、危険が及ぶからね。」
「ですよね。」
「うむ。だからといって、シオンだっけ?その人も、術式制御をかけられた状態でいつもみたいな戦闘はできないからね。感じが違って、戦いにくいだろう。」
「はい・・・たぶん。」
ミティが、恐る恐る言い返した。
その時だった。
学園長が、飛んだ。
一瞬でシオンに切りかかっていた。
シオンも、それに対応して手を出して受け止める。
学園長はそれを見ると
「ふむ。確かに、私の攻撃を意図も簡単に受け止めるとは・・・。これでは、普通の生徒では相手にならぬだろうな。」
地面に降り立ち、椅子に戻る。
本当に、背が小さい。
学園長は、もう一度見据えていった。
「さて、どうする?どうあっても君の使い魔の使用は、許可できないし。」
ミティは、頭の中でどうなる?どうなる?
と、ずっと考えていた。
そこに、沈黙を破ったのはシオンだった。
「おい、学園長。」
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