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リュミアは、その後スッとシオンの後ろに隠れるように付いた。
そして、シオンは学園長に言った
「どうだろう?リュミアでは、駄目かな?」
「いや、問題なかろう。しかし、あまり強すぎると問題だぞ?なんせ、ここはまだ学生たちばかりだ。あまり強い者より、適度なほうが練習になる。強い者なら、上級生にいるしな。」
「ああ、問題ない。」
「そうか。なら、危険じゃないと判断しましょう。」
数人の先生が、反対意見を言おうとしたが
学園長は、眼力だけでそれを押さえ込む
「しかし、流石に強すぎると判断した時にはシオン。君に強制的に止めに入ってもらうよ?断った場合は、主のミティ君が退学になるからね?そこは認識しておくように。」
「ああ、分かっている。なら、もう帰ってもいいか?」
「ええ。結構ですよ。」
「そうか。」
シオンは、とっととその部屋を出た。
リュミアは、シオンの後に続くように
ミティは、終始オドオドしていた。
最後も、何度も振り返りながらシオンの後に続いたくらいだ。
シオンはそのまま、中央広場まで向かった。
そこで、ミティがやっとまともな言葉を発した
「シオン!!」
「ん?どうした?」
「どういうこと!?何で、検査も何もなしでリュミアさんだっけ?・・・まぁ、その人にOKが出たの?」
ミティは、混乱していた。
緊張のあまり、思考が麻痺していたのだろう。
あまり分からない状態で、どんどん事態は進行していったために取り残されたのだ。
あそこの、教師たち以上に
シオンは、適当に説明した。
あの時、実際に取り交わした学園長との会話とは別な話だが・・・
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