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「やぁ、ミティ。」
「・・・。」
前に現れた少年だった。
「なに?用?シャネア?」
シャネアと呼ばれた少年は、後ろに中位天使をつれていた。
シャネアは、不思議な顔をしながらミティに近づいてきた
「いや、特に大した用事は無いんだけどね。君の使い魔は、シオンと言う人じゃなかったかい?」
「まぁ、今回は分かるでしょ?」
「なるほど、流石に規制がかかったってわけだ。でも、彼女は?どうやって?人間じゃないみたいだけど?」
「シオンが、呼んでくれたの。リュミアさん。」
「へぇ、それはそれは。手加減お願いしますね。」
「・・・。」
リュミアは、何もしゃべらなかった。
ただ、見下ろすだけだった。
しかし、それに対して過剰に反応したのはシャネアの使い魔だった
「ひゃう!」
なんとも、可愛らしい悲鳴を上げた天使。
シャネアは、振り返って天使に尋ねる
「どうかしたかい?」
「い・・いえ。ただ、怖くて。」
「はぁ、これから勝負するかもしれない相手だよ?」
「はい。でもですね・・・・魔族の方は相手は初めてでして。」
「リアンナ・・・」
少し呆れたように、シャネアはリアンナを見た。
リアンナは、シャネアの後ろに完全に隠れている。
シャネアはまた、ミティの方に振り返って言った
「まぁ、こんな感じだけど力は本物だよ。でも、君の使い魔の力は分からないけどね。お手柔らかに頼むよ。まぁ、当たったらだけどね。お互い、ゲルディアのやつらと当たらないことを願おうか。では。」
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