第2話 不自然な大会-暗躍の影

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「この次の次。」 「へぇ、頑張ってね。」 「まぁ・・・頑張れたらね。」 私は、軽く笑う。 シオンの言っていた、頑張れない。 全力は出せないと言うのは、どういった意味なのだろうか? それがとても気になっていた。 「ねぇ、リーアはどうなの?勝てそう?」 「ううん。残念だけど。始めっから、ゲルティアの人があいて。勝てそうに無いかなぁ。」 「え?そうなの?」 「うん。」 「まぁ、全力を尽くせばいいんじゃないかな?」 「そうだね。頑張ってみるよ。」 そう言っていると 「あれ?あれって、シャネアじゃない?」 「ああ、ミティちゃんによく絡んでる?」 「うん。」 シャネアの相手は、見たことは無い少女だった。 相手の少女も、全力で戦っているが完全にシャネアに試合の流れを持っていかれていた。 そして、早めに試合は終盤を迎えた。 さっきの、天使の少女だが確かに試合になったらかなりいい動きをしていた。 相手の少女の使い魔も、なかなか強いのだがそれを圧倒している。 で、それを恐れさせたリュミアさんはどうなのだろうか? そういった考えも浮かんできたが、今は考えないでおこう。 そして、直ぐに決着が付いた。 レティは、その後立ち上がった。 「じゃ、行って来るね。」 「うん。頑張って。」
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