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ミティは、控え室に行く
「おや、ミティ。」
控え室で、シャネアと会った。
ミティはそこで、直ぐに横を過ぎ去ろうとしたが
「ご主人の話は聞きましょうよ!!」
そう言って、リアンナに道を拒まれた。
「だって、私この次だし。」
「はは。そうだね、確かに試合前に軽々しく声をかけたのは失敬だったね。すまない。だが、気をつけたほうがいいよ?彼は、少し危ない感じがあるよ?本当に、見た目どおりの腕前かな?」
「どういう意味!?」
「さてね。まぁ、頑張るといいさ。ま、君にはそこの魔族さんがいるから大丈夫だとは思うけどね。」
「・・・。」
「じゃあね。」
シャネアは、天使のリアンナの袖を引っ張りながら
「行くよ?リアンナ。」
「ああ!ご主人!」
そう言いながら、バランスを崩しつつも取り戻し歩いていった。
「どういうこと?」
ミティの頭は、本当に訳が分からなくなってしまっていた。
シオンの言った言葉の意味も。
さっきの意味も。
しかし、次の試合も早々に終わったため直ぐにミティの番がやってきた。
ミティは、困惑した表情をしながらも試合の場所に立った。
隣には、明らかに場違いな和服を着ているリュミアさん
しかし、その表情はにこやかな中に恐怖を感じる部分がある。
しかし、相手はなかなか現れなかった。
そして少し待って現れたのは、一人の少年だった。
「・・・。」
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