62人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は、親父に言われた時覚悟はしていたがどうにかして変えねばならないという気持ちがそのとき大きくあふれた。
しかし、その時はいい案が浮かばなかった。
「くそっ!!」
俺は、やけになって壁をたたいた。
その時、壁の向こうから使用人の話し声が聞こえてきた
「そういえば、また使い魔として誰か召還されたらしいわよ?」
「そう・・・。まぁ、どうせ下級悪魔でしょ。」
「さぁ、それは知らないけど。」
それを聞いた時、俺はあることを思いついた。
中位悪魔以上の悪魔は、人間の使い間になることは下々のやる事であると忌み嫌い
そして、上級悪魔では人間の使い間になるなんてありえないことと思われている。
俺も、そのことを受けていた。
しかし、これは逆に考えれば人間の使い間なんかになった悪魔が魔王になんてさせられるはずが無い。
そういった感情を植えつけることが出来るのではないだろうか?
俺は、そう考えるとすぐに行動を起した。
俺が魔王の位を受理する儀式が行われるのは、3日後。
それまでに、人間界に行って俺を使い間にしてくれるやつを探すしかない。
いや、それは無理だろう。皆、儀式で召還するのだ・・・
だったら、使い間の召還の儀式に無理やり入り込むか・・・
俺は、召還の儀式の陣を改造して呼び出してもらう陣を手の甲に書いた。
これで、まぁまぁの力のあるやつだったら俺を呼び出してくれるはず。
俺は、ただベットで寝転がって待った。
そして、それから2日が過ぎた時だった。
少し焦りが出てきた。
召還してもらえない・・・
誰も、召還していない?
俺は、その感情を押し殺しながら最後の日を待つことにした。
そして、最終日の午前0時
ついにその時は来た。
俺の手に書いた魔方陣が、光りだしたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!