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「ええ。そうね。」
「その話の内容が、これだったんだ。」
「だから、何?」
「つまりだな。前に、ゲルティアの一員が一人失踪したんだ。そいつは、少々厄介らしくてな。隠密行動が上手いらしい。そして、少し過剰な残虐性があった。そして、ここに紛れ込んでいる可能性が高いと言うことが分かったんだ。むかし、友人を退学処分させられたとか何とかの逆恨みでな。これは、学園長から聞いたから確信は無いが。どうやら、この大会をめちゃくちゃにしたりしたいらしいぞ?だから、俺は学園長からの依頼で動いていると言うわけだ。」
「シオンが依頼で?」
「ああ、なかなかいい条件だったからな。」
「シオンがいい条件って・・・どんな条件だったの?」
「なぁに。ただの、金品だ。」
「金品って・・・」
シオンは、ただいてを見据えていた。
しかし、分からないことがある
「でもさ、それなら何でリュミアさんを呼んだの?シオンが、私の使い魔として大会に出ても良かったんじゃ?」
「それだと、発見したら逃げられる前に行動するからな。お前が一人になる。だったら、リュミアをつけておいたほうが安全だ。リュミアは、AAクラスの軍隊までなら余裕で相手に出来るからな。」
「はわ。凄すぎて、凄いのかどうかが分からない。」
シオンは、その後相手に向き直って言った
「さて、任務のためだ。諦めて貰おうか?少年。」
「はは・・・まさか、まったく僕のことを知らないやつを出してくるとは。」
「・・・。」
「いや、まいったな。自慢の、ドラゴンものびてるし。さて、どうしたものか・・・」
少年は、ただ笑っていた。
この状況でも
この状況を、楽しんでいるようだった。
相手の圧倒的な力さも、分かっているだろうがそんなことは関係ないといった顔だ。
少年は、何処に隠していたのか短剣2本を取り出した
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