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「さて、じゃあ、捕まえられるなら捕まえてみるがいいさ!!」
少年は、一瞬で走り出した。
「速い・・・」
ミティは、所々で方向転換するときに少し見える残像くらいしか捉えることが出来なかった。
2階で見ていた者達も何が何だか分からない状況だ。
しかし、シオンは冷静に
空中で指を、軽く振り下ろした
「ぐっ!?」
次の瞬間、少年は剣を交差させる状態で数メートル地面にあとを残しながら退かされた。
シオンは、ただ少年を見ているだけだった。
そして、しばらくして口を開いた
「で?お前の、その顔はどうやった?本人から、剥ぎ取ったのか?」
「はは。まさか。確かに、そのほうが効果的ではあるけどね。」
「そうか。ただの、物真似か。」
「結構似てるだろ?」
「ああ。確かにな。」
少年は、ポケットをまさぐりながら何かを取り出した
「な!?」
次の瞬間、シオンの顔が驚きの表情になった。
リュミアさんまでもが、完全に驚いた表情をしていた。
「なんだ、これが何か知っているのか?」
「お前、それを何処で手に入れた?」
「ふふ。そんなの、どうでもいいだろう?」
「いいわけないだろう?」
「くく。お前の主なんだろ?その女。だったら、用心するんだな。」
少年は、紙を取り出した。
そして紙が光りだす
そして、最後に一言
「今は、引かせてもらうよ」
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