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「リュミア!」
「はい!」
シオンが叫ぶ。
シオンとリュミアさんの、魔法が跳んだ。
一瞬だ。
詠唱も何も無いのに、少年の居た辺りが一瞬にして焼け野原となった。そして、直ぐに鎮火した炎の後には大きなクレーターが出来ていた。
しかし、シオンたちの顔は暗かった
「逃げられたな。まさか、転移術符を持っているとは・・・」
「シオン様。あれはまさか・・・」
「ああ、おそらく。」
「なるほど、私をここに呼んだ理由をやっと理解しました。」
「そうか、少し学園長のところに行く。お前は、レティの側にいてくれ。」
「了解しました。」
そこの、担当の先生は今起こった事実に付いていけてないのか呆然と立っていた。
そこにシオンが
「おい、審判。」
「あ、あん?」
やっと、正気に戻りかけた審判にシオンは
「ミティの勝ちだ。後は、このまま続行だ。」
「あ、ああ。分かった・・・ん?」
審判は、一応ミティの勝ちにして後ろで待機しているほかの先生のところに直ぐに駆け戻った。
シオンは、その後
「学園長の所に行ってくる。お前たちは、このまま続けろ。あれが出てくるとは、想定外だった。」
「ちょっと、シオン。どういうこと?何があったの?」
「・・・。ミティ、これはお前の手に負えるものじゃない。説明する必要は無い。」
「主の命令よ!!」
シオンは、少し困った顔になった。
そして仕方なしに
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