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「わかった。お前も、狙われている。ターゲットになったわけだ。リュミアと付いて来い。学園長のところで一緒に話してやる。」
「分かったわ。」
シオンは、先に影に消えるように行ってしまった。
リュミアさんは、私の隣に来て
「行きますよ?捕まっていてください。」
「え?」
ダン!!
跳躍した。
一瞬の事だった。
飛んだと分かった時には、もう既に競技場の真上だった
そして、リュミアさんは空中で踏み込むように跳んだ。
その速度は、凄かった。
あっという間に、中央競技場にたどり着いた。
シオンは、既に中に入っているのだろう
リュミアは、少し周りを見回して
「ああ、そこですか。」
と小さく呟いて、進んでいった。
そして、一つのドアの前に立って
「失礼します。」
そう言って、躊躇せづに入っていった。
そこには、シオンと学園長が座っていた。
「来たか。じゃあ、話を始めるがいいか?」
「ええ。お願いするわ。」
シオンは、一息ついて話を始めた
「あいつが持っていたのは、強制術式を発動させるために必要な薬だ。あれは、調合する前だから威力は調合した後よりかは弱いがそれでも強力だ。今の2クラスは上の魔力くらい使えるようになるだろうな。だが、その代償は大きいはずだ。使い方によっては、命の危険がある。だが、これだけだったらとっとと使わせて殺してもいいんだが。あいつの持っていたあれは、術式を失敗している。」
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