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私は、完全に腰を抜かした。
誰?
まず最初に思い浮かんだ言葉だった。
しかし、その次から浮かんできた言葉で私の感情はそれ一色に染まった
怖い。
圧倒的な魔力。
普通に立っているだけなのに、その存在は大きく強大だった。
私は、目の前に立っているのが私の魔方陣から出てきた悪魔とは信じられなかった。
中位悪魔?
そんな生易しいものではない。
私は、その存在をただ見ることしか出来なかった。
少年は、その場を一度見渡してから一言言った。
「誰だ?俺を、使い魔として召還した者は?」
私だ。
しかし、声が出ない。
怖い。
でも、私が言わないと。
私が召還してしまったのだから。
「ここには居ないのか?」
少年が、さびしそうな顔をして言ったとき私はとっさに立ち上がって叫んだ
「私よ!!」
少年は、私のほうに向く。
私は、ここまで来たならと
全力で叫んでやった。
「私が召還したのよ!!あなたは、わたしの使い間になるの!だから、わたしの命令は聞かなきゃならないの!!さっさと、その大きい魔力を何とかして!」
叫んだ。
少年はやっと気づいたかのように、魔力を抑えた。
そして、私の前まで歩いてきた。
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