『溶岩とムカデとビートと雪とお花の話』

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ドッドッドッドッ ウィセイ ラッ タッタッタッタ ドッドッドッドッ キープオン ラッ タッタッタッタ。 ビートがすごい感じだから今からちょっと少しの溶岩とムカデとビートと雪とお花の話をしてもいいかな。あんまりごめんだけど人と言ってる事が凄く違うらしいので花の顔になってくれるといいかもね。体中を這いずり回ってクソを遺していく三百を越えるムカデと気っても切り離せない間柄だから(気の置けない)いつまでもいつまでも。とろとろ蕩ける脳みそは灰色の脳細胞がうねうねとねじくれまわってそのリズムが始終四六時中頭蓋骨を振動させるので不眠。ていうことだから網膜はガタガタ揺れ続けてて永遠に終わらないテレビの生放送の真っ只中に泳ぎ回っているそんな毎日。三百を超えるムカデと130bpmのリズムと60fpsの描画速度で如何せん明瞭ではないけど表ッ革を覆う溶岩(そうそれは溶岩)が熱い。大体三歳の頃は溶岩のビーフシチューを作ったのがムカデだなんてそんなことは信じていなかったけどやはり五歳にもなるともう気づいちゃってたね。ちくちくするのはムカデの脚がもうどうしようもなくそういう構造になってるって事でそれは人間の足の数が二本で腕が二本だってのと変わらないくらい変わらない事でそれが真理だって知ったけどちくちくするくらいならちくちく感じることが無ければいいなって。で、だ、ムカデは仕方なく付き合って行くことにしたんですけどビートの根源はどこかって(時、所ではなくてパーツ)布キレに包まって考えていたのは二十回前の夏だった気がする。
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