『溶岩とムカデとビートと雪とお花の話』

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その後ずっとチルアウトしてたから俺は俺の溶岩に何をされていたのかはその後お母さんからテープの映像を見せてもらうまで寝たままで俺は ドッドッドッドッ ウィセイ ラッ タッタッタッタ ドッドッドッドッ キープオン ラッ タッタッタッタ。 今それから二十回目の夏を迎えているのだけどビートが響いてきて物凄くうずうずうずうずしてるので日の当たらなくて狭くて暗い場所に行って ドッドッドッドッ ウィセイ ラッ タッタッタッタ ドッドッドッドッ キープオン ラッ タッタッタッタ 溶岩にへっこみを作ろうとしたおしっこ色の頭髪のお兄ちゃんが病院の堅い壁みたいに堅い壁に溶岩とか灰色白色のおかゆがズガイコツの中からとろっとろになって出てきているのをじろじろ見てるので体をもじもじさせてビートに任せているのですね。俺は二十と六の夏の間にずっとビートのルーツ(根源)を探してきた迷える子羊と言っても過言では無いのだけれど解ったって言ったけどそれはごめんなさいで今ルーツの根源がズガイコツの裏の中なのかそれとも表っ革の溶岩の所なのかハート心臓の中なのかイマイチよく解らなくなっちゃったりする。チルアウトしまくる薬の冷え込みがやっと治まって白い光に照らされてどうしようもなく眩しくて二十回前の夏の日の夜中に目を覚ましてみたんだけど今までより全然三百のムカデの数が減ったような気がしてでもまた平らにしようと思ったんだけど爪に引っ掛かるものがあってどきんどきん。今度は俺の表っ革は溶岩に包まれているのではなくて雪に包まれていてそれは熱いはずの溶岩にも全然耐えて表っ革が真っ白でビックリした。
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