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「一宮、朝ごはん食べ終わったらお祖父さん達の所に行くから支度してね」
「ぐふ……っ、な、何で! 」
「大丈夫か、一宮」
鏡良を紹介されてから半時間、とりあえず深い事は気にしない事にして朝食を食べ始めた時だった。兄貴の提案に思わずトーストを詰まらせそうになる。
隣で鏡良が慌てて水を用意してくれるが、何となく心配されたくない。
「鏡良を挨拶に連れて行かなきゃいけないからね。先にお祖父さんには連絡したし。今日は日曜だからまだゆっくり出来るよね」
「そりゃそうだけど……よ……」
頷いてはみるものの、思わず冷や汗が流れる。
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