最強じいさんと最恐ばあさん

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 半時間後支度を終え、不安を抱えながら俺達は祖父母宅までやってきた。 「なあなあ、何で一宮はそんなかっこうしてんの? 」 「うるせー」 「後で分かるよ、鏡良」  鏡良が俺の方を物珍しそうにじろじろと見てくる。その隣で兄貴がクスクス笑っている。  無理もない。頭にはヘルメット、手足にはプロテクタを着けているのだから。俺だって、別に好きでこんな格好をしているわけじゃない。 「それじゃ、お邪魔しようか」  兄貴が玄関の呼び鈴を鳴らすと、 「やっと来たか、入ってこい」 と、インターホン越しにじいさんの声がする。
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