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「今日は初級といったところかな」
「鏡良が初心者だから手加減してくれてんじゃねーの?」
普段は金だらいが落ちてきたり、煙幕を張られたり、尖った竹を仕込んだ落とし穴を掘られたりと、さながら忍者屋敷のようなトラップが多い。
今回の玩具の洗礼は、俺達兄弟は小学生の頃に経験済みなのだ。俺の重装備は今までの経験から学んだものである。
「僕と鏡良はお祖母さんの方へ行くから、一宮はお祖父さんの方をお願い」
「ラジャー」
俺が親指を立てて見せると、兄貴は鏡良の手を引いて家の中へ走り出し俺も後に続く。
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